お墓のクリーニングをしたらビックリ。
おはようございます。今日は冷えましたねー。工場の寒暖計がマイナス4度を差していました。寒いわけです。また昭和15年建立のお墓のクリーニングをさせて頂きました。このお墓ちょっとこの辺にはない規模と造りをしています。以前からわが社で手入れをさせて頂いていたのですが大規模にクリーニングをしてみてこのお墓の隠れた技を再確認しました。まずはクリーニング前の全景です。草止め工事も今回やります。
草止めシートを張り、富士川砂利を約12cm敷きます。
1段目には銀閣水鉢もあります。
側面の汚れです。
このお墓に使われている材料ですがナマコ加工のビシャン仕上げの間知石は茨城県産稲田石。1段目の小叩き仕上げの仕般石と玉垣、奥の院春日灯篭は愛知県産額田石。2段目の仕般石と玉垣は岡山県産万成石です。この時代は外国から石が来ることはなかったですけど、ここ山梨県でも塩山みかげや山崎石などあったのですが使ってないんですよ?
この真鍮部分にハンドルを付けて回すと開くんですよ。え~~~ですよね。
薬品を散布して少し置いといて高圧洗浄機で汚れを取っています。しかし頑固な汚れは落ちません。カップで擦れば仕上がりが変わってしまうし、両刃でも叩けないし。
掃除3日目、粗方吹き終わりました。
この門扉も後日ペンキ屋さんに塗り直して頂きます。
そして今まで汚れていたので気が付かなかったのですがこの門柱の台石仕般石とひとつの部材なのです。ビックリですよね。玉垣の台石の目地もピシャリです。
玉垣の笠石が万成の仕般石の下場に潜り込んでいます。ここもピシャリです。
側面、背面もきれいになりました。
灯篭の台石の彫刻です。波に兔ですね。岡崎加工でしょうか?
正面からです。この後植木屋さんが百日紅と棕櫚を剪定に来てもらいます。
いいものを再確認できました。とても勉強になりました。脱帽。
ブログ|2021年12月15日